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アングラの女王
2010.1.21更新
先日、浅川マキさんが亡くなられたと知らせが入りました。
1960年代後半、アンダーグランド文化の担い手となり当時の若者からは多くの指示を得られていました。
黒い会場、黒いワンピース、真黒なストレートな髪、独特な佇まいで混沌とした感情を静かに語りかけるように歌う。
アーティストとしては圧倒的な存在感だったと思います。
弊社現スタッフは、当時のマキさんと仕事をご一緒したことがない世代なのですが、
過去の資料や音源を聴き、大先輩方々からのお話などを伺っています。
マキさんは時々、事務所に顔をだされていました。
とっても静かで、ゆっくりと喋りになる方で、マキさんが歩いても空気も動いていないかなのように穏やかなんです。
たくさんのお話をして頂きました。
お話を聞けば、マキさんがアーティストだからではなく、
浅川マキという人間に興味を持ちます。
子供がすっかり大人になってしまう程の年月が経つ中で、自分自身のまわりは大小なりとも変化していくものだし、自分自身の意思で変わろうと思う人が多いんだと思います。
でも、浅川マキという人は浅川マキの世界というものを貫き通された方なんじゃないでしょうか。。
レコードやCDやライブに耳を傾ければ何も変わらない浅川マキがある。
古く懐かしいもの、ちょっと昔の自分に帰りたい時に感じるものではなくて、昨日と変わらないものがあるんです。
だからいつまでもライブをし続けた。
女としても偉大だし、アーティストとしてはもう出てこないんじゃないかな・・
と思うんです。
団塊の世代の方達だけのものではなくて、
あらゆる世代の方に知ってほしい、聴いてほしいと思います。