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歌謡曲とJ-POP

2009.6.16更新

ついこの前、同い歳のデザイナーさんと焼き鳥屋でシミジミ一杯やっておりました。

その店のBGMには80〜90年代の邦楽が邪魔にならない程度に流れていました。
このくらいの曲は30代の私達にも懐かしく覚えていて、ちょっと沈黙があると各々口ずさんでいる感じです。

その人が言いました

「この頃のJ−POP?歌謡曲?が聴きやすくて、心地いいんだよね・・・、今のは難しくって・・」

ほう。
何が変わったんだろう?

おそらくどの世代も、自分達の「青春」だった頃の曲が一番良いスタンダードだと思うんですよ。でも、この思いは個人的な感覚だけであって、音楽の良し悪しを決定づけるものではないですよね。

正直、歌謡曲とJ−POPの括りもイマイチ分からないところもあります。
構成もそんなに変わらない、メロディーの良さも変わらない、歌詞はその時の時代が反映してるものもあったりするから
昔のもののほうが少し恥ずかしさすら感じるものがあるし。
アナログかデジタルの違いなんて、ここは問題じゃないし。

いい聴き心地・・・なんだろう?
着地点もないまま、店を出ました。

翌日、会社の資料にあった「青春歌年間'60〜'90年代BOX」CDを引っ張り出し聴き返していました。

? ふと・・・コーラスというものに耳がいきました。

サビの時にはお約束に入り、相の手のように入る時もあれば、別のフレーズを歌ってる時もあります。
人の声で空間を埋めていく・・ていうか。
今は、声よりも楽器を被せて、メインボーカル自身がちょっとハモるのがほとんどのような気がします。

昨日の彼女が言ってた「聴き心地」が人の声がたくさんあったから・・なんて安易な答えを勝手に出しました。

79年CDに入ってた桑名正博さんの「セクシャルバイオレットNO.1」
当社制作の作品のようです。

この曲は、というか桑名さんがこの時代にしては独特だったんでしょうか。
コーラスがひとつもない。バンドとはいえコーラスはあった時代なのに、あってもおかしくない曲だと思うのに
サビがきても、桑名さんのセクシーな声だけで歌いきる。剥き出しのサウンド。カッコイイです。

78年のヒットソングなので、今のサウンドになる先駆けだったのかもしれません。

セクシャルバイオレットNO.1
B面/You're My Baby
1997年発売
RVCレコード
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